【広告業界が分かる】「広告会社、男子寮のおかずくん」の面白さを解説。

広告業界に興味あるけど、あんまり広告代理店を舞台にしたマンガってないよなあ。

「サプリ」や「左利きのエレン」は有名だけど、クリエイティブな話に寄ってるよなあ。。

そんなあなたにおすすめのマンガ、あります。その名も「広告会社、男子寮のおかずくん」!

タイトルだけ見ると、男子寮?おかずくん?といった感じですが、これを読めば広告代理店の仕事が分かる、広告業界志望者必読のお仕事マンガなのです!

また、主人公が営業職なので、営業志望の方は特にオススメ。

同じく広告代理店営業職の私も100%共感できるシーンが満載なのです。

そんな「広告会社、男子寮のおかずくん」、これからその魅力をたっぷり紹介します!

リアルな広告業界

主人公、西尾和

「広告会社、男子寮のおかずくん」の主人公、その名も、西尾 和(にしお かず)です。
皆からあだ名でおかずくんと呼ばれています。ミナト広告株式会社入社2年目の営業マン(24歳)です。

※ちなみにおかずくんの本名は西尾和=にしおかず→おかずくん、ということなんです!

広告業界では営業がクライアントの窓口となり、社内のマーケティングやクリエイティブ、メディア部門の人たちと連携を取って、仕事を進めていきます。

営業は、いわば会社の顔。クライアントと向き合い、課題をヒアリングし、社内リソースを活用し、提案する。この漫画ではそんな営業仕事の一連の流れが具体的に描かれています。

おかずくんを支える3人のメンズ

他にもおかずくんの同期でマーケティングの東良(イケメン・入社2年目・25歳)、クリエイティブの北(大人の色気ムンムン・入社2年目(転職組)・33歳)、そして経理の南郷(The優男・入社2年目(転職組)・28歳)がメイン人物として登場します。

「分かる!」シーンが盛りだくさん

代理店勤務の私から見ても、「ああ、こんなことよくあるわ~」といった共感性の高いエピソードが多数描かれているので、「広告代理店ってどんな仕事するの?」「広告業界のリアルってどんな感じ?」などの疑問をお持ちの方は是非読んでみてほしいです。

例えば、1巻のホクホクにんにくトンテキ編で、おかずくんが物産展のスタッフとして駆り出されるシーンがあるのですが、その際おかず君は豚のキャラクターの着ぐるみを着て、来場者に風船を配っていました。

私も実際に着ぐるみを着て撮影の仕事に携わったことがあったので、なんだか懐かしい気持ちになりました。。

今どき珍しい寮生活・ごはんを囲む会

「広告会社、男子寮のおかずくん」は、ただの広告マンガにあらず!

なんとこの東西南北メンズたち、同じ寮で暮らしてるんです!会社から家まで徒歩5分。

そんなわけあって、毎週金曜の会社終わりには、ぞれぞれが作ったごはんを持ち寄り、ただただごはんを食べる会。を開いているのです。

花金に飲みにもいかず、自炊パーティー。。なんて平和で健康的なの!憧れる!

東良が金曜に残業していて、全社員向け花見イベントに出れないなんて時には、

「今の東良クンに必要なのはあったか~~いメシだとは思わねぇ?」なんて言って、

花見を抜け出しておにぎりや唐揚げを寮で作り、

会社で仕事してる東良の元まで差し入れしに行くぐらい仲が良い4人なんですよ。

彼らが作中で作った手料理のレシピは作者さんのイラスト付きで丁寧に載ってあるので、気になる料理を再現しちゃうなんて楽しみ方もありますよ!

おかずくんの人柄

この漫画の良いところは、おかずくんの人柄の良さが全面的に感じられるところだと思います。

おかずくんは同業の私から見ても本当に模範的な、「こうなりたい!」と思わせてくれる人物なのです。。

誰に対しても気が利くし、優しいし、話していて気持ちがホッと軽くなるような人柄なんですよ。(おかずくんが身近にいたら絶対友だちになりたい。それぐらいナイスガイ。)

そして、仕事に対しては誰よりも熱い漢でもあるんです…!

それを象徴するエピソードが1巻の「お疲れ様!のお好み焼き定食編」で描かれています。

おかずくん、初めてのプレゼンリーダー

ショッピングセンター事業を展開する「サクラホールディングス」へのプレゼンを控えているミナト広告。

お題は、今度新潟にグランドオープンするショッピングセンターに関する企画提案です。

そのプレゼンのチームリーダーであるおかずくん。

ですが、プレゼン競合に業界最大手の電報社がいることが分かり、チームメンバーからは「負け試合」「今回のプレゼンは適当・適度な案でいこう」などと散々な言われようを受けます。

そんな中、今回のプレゼンに勝機を見出しているおかずくんは、メンバーを呼び出し、「お願いします!ボクにみなさんの時間をください!」と言い、車で新潟まで連れていきます。

すごい行動力ですね。。

新潟の、オープン予定地の、まだ何もない更地を見ながらおかずくんはメンバーにこう言います。

「ここにサクラさんの大型ショッピングセンターができたら…間違いなく人は来ます。

…けどそれは今地元を支えている商店街からのお客さんを奪うことでもあります。

~ せめて半月に1回のイベント出店とかで…少しでも昔からのお店と共存していきたい。

儲かったからOKっていうそんなショッピングセンターにはなってほしくないんです…

この地元との共存を目指す企画を出せるのはウチだけです!

好感度を大事にしてるサクラさんにとってこのテーマは響くはずなんです!

だから皆さんにたすけてほしいんですっ!」

この熱弁によって、おかずくんの今回の仕事に対する本気度や、プレゼンの勝機の糸口がメンバーに伝わり、チームメンバー全員が同じ方向を向くようになったのです。

そしてなんと…このプレゼン、ミナト広告が獲得しました。

クライアントから電話で受注を告げられたおかずくん。この時の表情がまた、良いです。。

おかずくんという人間がチームにいたからこそ、案件化に繋がった好例ですね。

AI全盛のこの時代ですが、まだまだ人間が担う部分は大きいと思います。

感情的なところによって人が動く、決断がなされる、という場面はまだまだ存在するのです。

仕事でやさぐれそうになったら、おかずくんのことを思い出したいですね。。

心に残るシーン・名言

「広告会社、男子寮のおかずくん」は全7巻ですが、ここでは1巻の心に残るシーンや名言を紹介します。

1巻

■たまねぎトロリ肉じゃが編

西尾広告代理店の営業はキツイ けどたまに キブンいいこともあるからやめられんのや

■ホクホクにんにくトンテキ編

東良「(おかずくんに対し)いーんだよ 同期じゃん

■ホッとふんわりオムライス編

(北にパッケージデザインの感想を求められ、「すいません…フツーの感想しか言えんくて…」と言ったおかずくんに対し)

大丈夫 オレも同じ感想だもん それにフツーの目って広告屋にとっちゃ宝モンだからソレ大事にしなよ西尾クン

■4人でお花見おにぎり唐揚げ編

(クライアントの方を見ずに仕事を行う新人の最上に対し)

東良「営業の基本は聞くことなのにね ね 最上くん

■お疲れ様!のお好み焼き定食編

(「僕の仕事やねんぞ!」と東良に向かって啖呵を切るおかずくんに対し)

北「誰かのために仕事すんのオレは嫌いじゃないけど でも勘違いすんなよ オレ そんなエゴにまみれた営業のためには仕事したくねェわ

代理店は熱い仕事だ!

実際、広告代理店の仕事はというと…キツイことも多々あります。

例えば、営業だと

・クライアントと媒体との板挟み。

・キツいノルマ

・社内チームを束ねるリーダーシップ

などなど。

実際、1巻の冒頭はおかずくんの「広告代理店に入社するもんやない」から始まります。

ただ、その後おかずくんも言っているように、良いところもあるんですよ。

詳しくは↓こちらに書いています。

【激務?やりがいは?】広告代理店志望者必見!代理店の実態を中の人が解説。

仕事で荒んだ心に、明日も頑張ろう…と思わせてくれるこのマンガ、、最高です。

広告志望の方、現役代理店マンの方、このマンガから学べることは多いです。

是非読んでみてください!

 

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